【FGOSS】ステンノ怪文書 私観察日記シリーズ「某月某日『愛の霊薬』」【ステンノSS】|ぐらんどお~だ~ちゃんねる

【FGOSS】ステンノ怪文書 私観察日記シリーズ「某月某日『愛の霊薬』」【ステンノSS】

【FGOSS】ステンノ怪文書 私観察日記シリーズ「某月某日『愛の霊薬』」【ステンノSS】
ステンノ
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1 としあき
私観察日記 某月某日『愛の霊薬』

アステリオスと他愛のない話をしていると、突然靴擦れのような歯がゆい痛みが私に伝わってきた。
――あぁ。またなのね、私。

深いため息を一つ、アステリオスの肩に乗って私の元へ急ぐ。
別に心配や同情などしているわけではなかった。ただ、私の痛みは私にも伝播する。
その面倒を排除するためには、こうして一々ズレた私のズレたお話を聞いてあげなくてはならないのだ。
さて、今日は一体どんな夢物語を聞かされるのだろう。

部屋に入った私を待ち構えていたように、椅子に腰掛けていた私は薄く笑った。
「彼に試練を与えましょう」
その日私が語ったのはいつもの物語ではなく――あまりに愚かな犯罪計画だった。

2 としあき
駄メデューサに礼装保管庫から愛の霊薬を盗ませ、それを目隠しした上でマスターに飲ませる。
私の前まで連行して目隠しを外してやれば、マスターの意思ならずして私好みの『愛』が提供されるという筋書きらしい。

「さぁ、人類を救った勇者様はこの試練にどう立ち向かうのかしらね?」

くすくすと余裕ぶって笑いながらも、内心の鈍痛は止む気配を見せない。
つまりはそういう事なのだ。心身のズレから目を逸らして他人を嗤う私はとても痛々しく、滑稽だった。

――こういう状態での企みって、そう。だいたい、ロクな事にならないのよね。
助言も諫言も中止。事が収まるまではアステリオスのラビリンスに籠城する事にした。
今思うと、この時にもっと全力で干渉していれば……
あんな事には、ならなかったのかもしれない。

3 としあき
胸の痛みに耐えながら籠城を決め込んでいたが、それもいよいよ限界に達した。
立っていられないくらいの激痛が秒刻みで心臓を穿ち続けるのだ。
心配してくれるアステリオスに抱きかかえられながら、這う這うの体で私の元へ急ぐ。

駆け付けたマスターの部屋の入口には血相を変えたサーヴァント達が押し寄せていた。
激怒するものが居た。嘆いているものが居た。狂笑するものが居た。
知っている。
人間たちの感情がこんな風に渦を巻くタイミングを、私は知っている。
でも、あいつが。私達のマスターが、まさか。
まさか、まさか、まさか――

4 としあき
有象無象をアステリオスに押しのけさせて、部屋の中を見やる。
涙を堪えながら懸命に声をかけるマシュが見えた。

人類史が誇る万能の天才とカルデア医療スタッフが、顔を強張らせながら必死で手を動かしているのが見えた。
それからやっと、四肢を拘束されてなおベッドで狂ったように暴れ回る『ソレ』が私達のマスターだと理解できた。

白目を剥き、顔に苦悶の皺を浮かべて理性の無い叫び声を上げのたうち回る姿は低級のゾンビに酷似している。


――そっか。やっぱり、ロクな事にならなかったのね。

5 としあき
「エウリュアレさんっ!!!!!!」
私を見つけたマシュが縋るようにして肩を掴む。
「ステンノさんを……ステンノさんを知りませんか!?」
――間違いなく、気配遮断して部屋の隅で縮こまっているアレでしょうね。そもそも私が私を分からないわけもないのに。

「でも、私の場所が分かったって意味がないのでしょう?」
「ご名答。彼女を引きずり出したところでどうにもならないよ。むしろ餌が近くにあっては悪化するだけだろう。
 まったくレアリティだけで仕分けるのも考え物だね!あの手のモノこそ厳重に鍵をかけておくべきだったんだ!」
軽口で返答しながらも、彼女は症状を食い止める手を休めない。

なら、私も――私だって――できる事をやるべきでしょう?
部屋の隅を睨んでも、そこにはただ何もない空間が放置されているだけだった。


「……こんなにも自己嫌悪に陥ったのは初めてよ。症状と今私達に出来る事を簡潔に説明して」

6 としあき
原因。本来サーヴァントに使うレベルの極めて高純度な精神干渉系薬品を服用した事による精神異常。
症状。愛する者と一つになれない、という極度のストレスで脳が萎縮を始めている。数時間もすれば廃人化。
対策。万能の天才であれば治す事も可能。だが今は時間が無い、治療法を確立する頃にはもう手遅れ。
そこで治療を専門にするサーヴァントの力を借りる必要がある。スタッフと協力して召喚サークルを再構成し、
有事の際に使う予定だった資源全てを使って召喚を試み、成功次第マイルームに連れてくる事。
もし召喚が叶わなければ……

7 としあき
あまりに多くの事がありすぎて、日記が少し長くなってしまった。
結論から書こう。
カルデアにストックされていた全ての召喚資源と引き換えに現界したメディア・リリィの宝具により、マスターは正気を取り戻した。
憤っていた多くのサーヴァントも、マスターの「死ななかったし、もう済んだ事だから」という一声ですっかり怒りが萎えてしまっていた。
こうして、あらゆるものが元通りに戻った――わけではない。
カルデアは再び資源の備蓄計画を練らねばならなくなったし、マスターもそのために体を張る必要が出てくる。
礼装保管庫の管理は厳重化され、駄メデューサは自戒のため謹慎するそうだ。


そして騒ぎの元凶は――霊体化と気配遮断を乱用し、滅多に人前に姿を見せなくなった。

8 としあき
ただ、時折……皆が寝静まった深夜に、マスター部屋のベッドの傍に現れるのを監視カメラが捉えるのだ。
物乞いのように怯えた目で、マスターの安らかな寝顔に何をするでもなく、朝が来るまでただ見つめ続けている。
その涙は彼の瞳に映らない。その囁きは彼の耳に届かない。その指先は決して彼には触れられない。
その想いは――これ以上はよそう。
愛されるだけが取り柄の女神への罰としては十分だろう。
いつか、その贖罪が済んだ頃――私が、少しは素直になっている事を願う。

私観察日記『愛の霊薬』 より

9 としあき
取り返しのつかない愛いい…

10 としあき
上姉キテる…

11 としあき
愛されることがあっても恋の無い女神いい…

12 としあき
なんて上質な曇らせ怪文書…

13 としあき
なんでこんなの投稿しようと思ったのですか

14 としあき
おいまさか曇らせたまま終わらせる気ではないだろうね

15 としあき
なんなの上姉様ブームはなんなの

17 としあき
人を愛する者だけが愛される資格を持つ

18 としあき
ついに怪文書が来たか…いいぞ…

19 としあき
私が私が言っててよくわからん

21 としあき
それがいいんじゃあないか

22 としあき
違…私そんなつもりじゃ…

23 としあき
もしかして上姉様はシコれるのでは…?

24 としあき
軽い気持ちでやってことが大惨事になるのいいよね…

25 としあき
ナイチンゲールプレッジでもいけるかもしれない

26 としあき
本当の意味で愛されたいんだ…

27 としあき
気配遮断からの奇襲を警戒してエルキドゥを護衛につけるようになるマスター

28 としあき
アイデンティティは野沢亡き後担当すんのかな

29 としあき
メディアリリィ引くために幾ら注ぎ込んだんだ…

31 としあき
これでぐだ男が怒っても恨んでもいないで優しくしたらどうなるかな…

32 としあき
上姉様の瞳は幾ら虚ろにしてもよい

33 としあき
あえて「嬉しいよ」なんていったらどうなるのこれ…

34 としあき
カルデアでは夜な夜なごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめなさいという悲鳴とも嗚咽ともつかない声が聴こえるという

35 としあき
怒ってないし恨んでもない多分優しくもしてくれるよだけど体と心に刻まれた怖さはどうにもできないよね

36 としあき
戦闘力ないのと性格が合わさって他の寝床潜りこみたい勢みたいに正面から強引に迫る事が出来ないのが上姉様の曇らせポイントになる

38 としあき
下姉様の苦労は続くな…

39 としあき
いかん…!
上姉様を曇らせるのは良いが他の鯖に上姉様へのヘイトを向けさせるのはいかん!

40 としあき
だから女神はやめとけって言ったのに…

41 としあき
優しくしようと努めるけど上姉様を見ると一瞬顔が強張るくらいだと俺得

42 としあき
ほら言わんこっちゃない

43 としあき
姿見せないだけでずっと気配遮断して見てるんだろうな…

44 としあき
どっかの神父が喜びそうだ

45 としあき
上姉様と一緒にいるとふとした瞬間に吐き気がこみ上げてきて上姉様の見えないところでげーげー吐くぐだお
気配遮断して見てる上姉様

46 としあき
ち…ちが…

47 としあき
気配遮断が最高のギミックすぎる…

48 としあき
虚空に向かっているんだろう?出てきてごらん?とか言ってみたい


元スレッド:http://img.2chan.net/b/res/405599896.htm
一般動画

関連リンク

私による私の観察日記よ


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この記事へのコメント

重いよ重すぎるよ!

from No name 2018.03.06 13:30

続きかいいて(懇願)
コレで終わりは許されざるよ!

from No name 2018.03.06 15:45

怪文書が増えていく
まるでパンデミックのようだ

from No name 2018.03.06 16:26

このワインいつもより美味しいっすね

from No name 2018.03.06 16:31

虚月館以前の貴重な上姉様

from No name 2018.05.23 14:04


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